室内でペットの事故が増加しています。その中でもペットが走っている際にフローリングで滑って起こる骨折です。フローリングのことを考えてみましょう。
フローリングで滑って骨折するペット増えてます
昔は犬と言えば番犬、猫と言えば外から自由に食事の時だけ来る奴、など昭和のイメージがありました。しかし、最近は犬や猫などペットを室内で飼われる方が増えています。逆に室内で飼われる方が一般的という見方が正しいのかもしれません。
その中で問題になっているのはペットの骨折です。
通常歩く分には問題はありませんが、ちょっと走ったりする時は爪を利用します。このときに爪が床に引っかからないため滑って転けて壁にぶつかってしまったり、足の変なところに力がかかってしまい複雑骨折してしまうこともあります。特に小型犬は弱いです。これは犬だけに限らず、猫もウサギなどにもあります。
最近はペット保険の保証内にも「骨折」があるほど一般的な出来事になっています。
金銭的にはある程度保険がカバーしてくれるケースがあるにしても、ペットは怪我をしてしまっていることにかわりはありません。
事故の多くはフローリングが原因です。
フローリングの中でもメンテナンスフリーのフローリングは合板フローリングの上にワックスが何重にもかけられています。元々掃除がしやすかったり、傷がつきにくいことを目的としたフローリングですので、ペットの爪は入りません。
また、通常の合板フローリングや複合フローリングであっても、木の質感が感じられないほどワックスがかかっている商品は滑りやすいです。
ペットに優しいフローリングを選ぶ
ペットは人の所有物ではありません。できるだけ健康で楽しい人生をペットにもおくってほしいと思うものです。
ペットが滑らないフローリングはいくつもあります。合板フローリングや複合フローリングであっても硬質オイル系のワックスがかけられていなければ、爪が引っかかるため滑ることはありません。
しかし、何年も住んでいればフローリングはキズだらけとなり、表面の仕上げがとれて中の合板が見えてきてしまうこともあります。
やはり一番よいのは浸透性のあるワックスがかけられた無垢フローリングです。無垢フローリングであっても合板フローリングや複合フローリング同様にキズがつきます。しかし、無垢フローリングは1枚板ですので、キズが目立つ場合は紙ヤスリで削ることも可能です。
後は飼い主さんの考え方です。キズは一緒に暮らした証と考えられるかどうかです。
最近は合板フローリングであっても特殊な防滑コートがされているものが発売されていますが、フローリングというよりはビニールっぽい感覚の商品となっています。
それでもフローリングを傷つけたくない場合は、室内の中であっても人のスペースとペットのスペースを分ける方法が得策です。人のスペースはフローリングで問題ありませんが、ペットのスペースは滑りにくいタイル敷きとしたり、コンクリート打ちはなしでも問題ありません。少し殺風景だなと思えば、ジュートの敷物などを敷くだけで十分です。
人もペットもWIN-WINの気持ちがよい関係をつくることができるのが1番です。