成長が早いモミの木は地植えしてはいけない

モミの木は成長が早い木です。手がつけられなくなるほど大きくなる前に、モミの木をしっかりと管理して成長させましょう。

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地植えして数年後が手がつけられなくなる問題

冬のクリスマスの時期が近づいてくると街はイルミネーションで鮮やかになり気持ちもあたたかくなってきます。有名な店には大きなモミの木がおいてあり可愛くデコレーションされ、「あんなモミの木、家にもほしいな」、「せっかく庭があるから、我が家のシンボルツリーにしない?」、「クリスマスの時に家のシンボルツリーをイルミネーションするなんて夢みたい」と思いはふくらみますね。

モミの木を庭に地植えした場合、先端は尖った形をしていますが裾の部分は広がっていて、とても重厚感のある樹形をしています。住宅の多くでシンボルツリーとして人気のある根に近い部分が細く、扇状に広がった樹形の広葉樹に比べると特別感があります。
また、日本の住宅のデザインにも合っていて、いい雰囲気を醸し出してくれます。

では、モミの木はどこからやってくるのか。

モミの木は北欧やロシアなど比較的寒い地方で自生している木で、長い年月をかけて50~60mほどまで成長する植物です。しかし、実際には暖かい地方であっても植樹すれば成長する臨機応変な成長力の強い木と言えます。

日本でモミの木を育てて販売している造園業の方が少ないため価格は比較的高めですが、日本産のモミの木は手に入ります。

しかし、モミの木を地植えしてしまうと1.5m程度の木を植えた場合においても成長力が強いためグングンと成長してしまい、地域にもよりますが5年ほどで5m程度まで成長します。 モミの木をゆっくりと成長させるためには日々の管理が欠かせない木とも言えます。

鉢に植えて育てる

モミの木は鉢に植えて育てることをオススメしたいと思います。小さなモミの木から鉢の中で育てていれば、一気に成長することはありません。もし、1m程度のモミの木を鉢に植えた場合であっても、大きいプラスチック鉢で育てることができます。

鉢ごと庭に埋めてしまえば根が鉢を超えることができませんので、成長を抑えることもできます。
しかし、鉢で植えて育てる場合は3年程度に1回は植え替えが必要になります。

鉢植えをオススメする理由の1つに、地植えをして育ちすぎてしまった木の撤去が悲しくもあり大変な作業であることです。

長年育ててきた愛着がある木が隣家に迷惑を及ぼすようになったり、木の葉っぱが樋に詰まったり、家の庭を占拠して日常生活が不便になったりと問題を起こすようになる場合があります。管理できればよいのですが、できない場合は切り倒すという方法をとるしかありません。

木を切り倒す作業は思い出も切り取られてしまうようで悲しいものです。さらに、木は陸上の部分を切り倒しても根はすぐには枯れません。そのため、切り株状態で数年間か放置した後に撤去します。
この切り株の状態もかなり寂しいです。

そのような状態にならないためにも、管理できる範囲で楽しむことをオススメしたいと思っています。

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