新築住宅を建てるときの起こる1つのポイントとして、和室をつくるのか、つくらないのかがあると思います。将来的に仏壇を設置するために必要と思いながらも、その他の和室の使用イメージが思いつかず、無駄なスペースになってしまう可能性も秘めています。
同時に和室を洋風の雰囲気に合わすか、純和風の雰囲気にするのかも悩むポイントでもあります。
住宅で使用される畳には大きく分けて2種類あり、琉球畳と言われる事の多い縁のない畳と一般的に使用される縁あり畳があり、それぞれに良い点と苦手とする点があります。
縁なし畳と縁あり畳は予算とデザインで決める!
一般的なイメージとしては、正方形に近い形で作られる縁なし畳はオシャレなイメージがあり、縁あり畳は悪く言えば古くさい昔ながらのイメージが強いと思います。
縁なし畳と縁あり畳は和室にかけられる予算とデザイン、使い勝手で決めていきます。
縁なし畳の良い点・悪い点
縁なし畳は名前の通り、畳の縁の部分までイ草で覆われていることから、スタイリッシュで洋風や和風など、どんなインテリアにも合いやすいメリットがあります。イ草部分がグレーに染められた畳も登場し、以前にも増して和室を楽しめるようになりました。
その反面、通常6畳の面積であれば畳6枚で済みますが、縁なし畳では12枚分の畳が必要となり、割高になります。また、縁の部分が弱く、畳表を張り替える頻度が高いことが上げられます。
縁なし畳はインテリアに合わせやすいものの、コストパフォーマンスは低いです。
縁あり畳のメリット
縁あり畳は純和風で洋風の雰囲気には合わせずらいものの、和室の使用頻度が高くても縁が畳を守ってくれているため、痛みにくいメリットがあります。従来の本畳はワラが使用され畳1枚あたりの重量が重かったものの、最近ではポリスチレンフォームが使用され、軽さと共に断熱性の向上も魅力となりました。
インテリア重視であれば縁なし畳・使い勝手重視なら縁あり畳
和室を上手に使う方法として、インテリアを重視するのであれば、流行の縁なし畳を採用し、洋風の雰囲気のあるリビングと一体的に和室が使用できるように計画します。和室に何も置かなくてもインテリアの統一感はありますし、たまに寝転がったり、冬場で寒ければこたつを置いて暖まることもできます。
子どもの遊び場としたり、近い将来おじいちゃんやおばあちゃんと同居する可能性があったりする場合には縁あり畳を採用し、使用頻度の高い使い方であっても畳が耐えうるように考慮します。