2018年に行ったアンケートでパパママが子どもに習わせたい習い事の1位は「水泳」、2位は「学習塾」、3位は「ピアノやエレクトーン」という結果が出ています。習い事をすることで子どもの才能や能力を伸ばしたいという親としての考え方や、サラッとピアノが弾けたり、楽譜が読めるなど音楽ができる人になってほしいという親の願望も含まれているかもしれません。
音楽教室でピアノを習わせる場合は自宅での反復練習は必須であり、自宅にピアノを置く場所が必要になります。
ピアノは部屋のどこにでも置けるものではなく、サイズも大きく、重たいものです。新しく家を建てる時にピアノを置くということが分かっているのであれば、最初からピアノを置く場所を決めておく事が大切です。
ピアノを家のどこに置くのかが大問題
家の中にピアノを置くためにはどの程度のスペースが必要になるのか確認します。
グランドピアノ
コンサートホールや学校の音楽室に置いてあるようなグランドピアノであれば幅が2m、奥行が3mほど必要になり、別途イスを置いて弾くスペースも必要になります。グランドピアノを置く場合は、最低6畳から8畳、10畳程度のピアノ専用の防音のピアノ室を計画するのがよいです。
アップライトピアノ
ピアノを習っている人の多くが使っているのがアップライトピアノで幅が1.8m、奥行が0.8mほどあれば設置することができます。使用する時はイスを出して使うことになるため、奥行は1.6m分ほどほしいところです。
小型電子ピアノ
持ち運びもできる小型電子ピアノは幅が1.6m、奥行0.5mほどあれば設置できます。小型の電子ピアノであれば、その度に持ち出して設置し使用する事もできるため、場所を選びません。
ここではよく設置されることの多い、アップライトピアノを中心に考えていきます。
ピアノを置く場所を決めるポイントは「どこで練習をしてほしいか」と「部屋のどこに置いたら邪魔にならないか」です。
一番良い場所は、子どもがピアノの練習をしている姿を親が確認できる場所であり、日常生活で邪魔にならない、リビングやダイニングの1コーナーです。例えば、リビングの出入り口の近く、LDKの中に階段があれば階段の近くなど、リビングでくつろぐ家族の邪魔をしない場所でありながら、リビングにピアノの音が響き渡る場所です。
ピアノの音を聞いた家族が「今のよかったよ」と褒めてあげると、子どもも喜びます。
子どもの自主性に任せたいということからピアノを子ども室に設置するケースもありますが、ピアノを弾くことが楽しくなくなるとスマートフォンやゲーム、漫画など、他に楽しい誘惑がたくさんありますので、ピアノを弾く時間が減ってしまうかもしれません。
また、子どもが大きくなるとベッドや机も大きい物が必要になりますし、本棚も増えて部屋が手狭になってしまいます。
もしピアノがなくなったら書斎にでも
習い事でピアノは人気ですが、子どもが中学生になると学習塾へ通わせるためにピアノをやめてしまう親御さんも多いです。すると、ピアノを設置するために計画した場所が無駄になってしまいます。
ピアノを置いていたリビングやダイニングの片隅にある1コーナーは、ピアノだけに適した場所ではありません。机や本棚を置いて夫の書斎にしてもよいですし、家事コーナーとしても重宝します。