みなさんのご実家や友人の家には神棚はありますか?住宅事情で神棚を設置するスペースがないという住まいも多く、昔に比べて神棚がある家は減ってきているようです。また、神棚は必ず設置しなければならない物ではありません。代々神棚をつくらない家系もあります。
家を新築する時には、間取りを計画する際の依頼内容の1つとして「神棚をつくりたい!」とハウスメーカー、建築設計事務所の設計士に必ず伝えてください。天井近くに後から棚を取り付ければいいと考えられている方も多いのですが、住み始めてから神棚を設置する場所を考えると、良い場所に作れないケースも多々あります。
「神棚を後から取り付けることになった」ということであれば別ですが、新しい家に神棚を設置することが決まっていれば、事前に相談しておくのがベストです。
神棚をつくる位置
神棚にはこのような場所に設置した方が良いという位置があります。
- 南向き、もしくは東向きに設置する
- 上階がなく、天井近くに設置する
- 神棚の下を通り抜けられないようにする
- 人の目線より高いところに設置する
- 暗く湿気高いところではなく、明るく湿度が低いところに設置する
神棚は明るく湿度が低いところで、南向きか東向きになるような壁面に設置をします。人の目線はさまざまですが、日本人の大人の目線は一般的に150cm〜160cmほどと言われていますので、その高さより高い位置がよいでしょう。ただ、あまり高いところに設置しすぎると、米や酒、塩、水などを神棚にお供えしにくくなりますので、手の届く範囲がよいです。
必ずしもこのような場所に神棚を設置しなければならない訳ではありません。あくまでも好ましいというものです。
神棚と仏壇の位置関係
神棚を設置する位置には仏壇の位置も関係してきます。
- 神棚と仏壇は向かい合わせに設置しない
- 仏壇の上に神棚を設置しない
神棚は神様に来ていただき家庭の厄を払うことが目的であり、仏壇はご先祖を供養することが目的となります。神様と仏様に上下関係や対立関係はないのですが、神棚と仏壇は向かい合わせに設置したり、仏壇の上に神棚を設置しないようにするのが一般的です。
住む地方により良いとされる配置関係は異なりますので、一度、両親や祖父母の話を聞いてみるのが良いでしょう。