近年利便性を理由に洗面台をLDKに計画する家が増えているように思います。一般的な住宅では、洗面脱衣室に洗面台と洗濯機を計画しますが、洗面脱衣室を洗濯機のみを置く脱衣室とする方法です。
「洗面台は洗面脱衣室に置くのが普通でしょ?」や「なんでわざわざLDKに洗面台を置くの?」という考え方もありますので、メリットやデメリットを考えていきたいと思います。
LDKに洗面台があるメリットとデメリット
メリット
デメリット
LDKに洗面台がある最大のメリットは「ちょっと手を洗いたい」という要望に答えられる点です。例えば、子どもが学校から帰ってきた時に行う手洗いうがい、食事の前の手洗いなどがあります。
洗面脱衣室に洗面台があるケースでは、子どもは「遠いからイヤ!やりたくない」などと言ったりしますし、キッチンのシンクで手洗いをしたがったりします。小さな子どもにとってキッチンのシンクは高さが高いため台に乗って手洗いをするのは見ている方が心配になりますし、料理の邪魔にもなってしまいます。
他にも、ママ友同士でダイニングで話しているときに「ちょっと手が洗いたい」という時があります。このような時に生活感があふれている洗面脱衣室に案内する必要がなくなりますし、キッチンまわりを見られるコトもなくなります。
デメリットとしては常に洗面台まわりをきれいにしておかなければならない点です。LDKの中でも洗面台を計画する場所は、LDKから直接見える位置ではなく、壁などを上手に計画し、ソファでくつろいでいる時やダイニングで食事をしている所から、見えない位置に計画します。
それでもLDKは家族以外の人も入ってくる可能性の高い場所のため、歯ブラシや歯磨き粉がバラバラに並んでいたり、鏡に水垢が付いていたり、カウンターに水滴が飛び散ったりしている状態はよくありません。
洗面台で毎日使用する歯ブラシや歯磨き粉、コップなどを入れておける場所、洗面台で使用するものをストックしておける場所を確保することが大切です。