タンクレストイレとタンク一体式トイレはどちらがいい?

新築住宅を建てるときやトイレのリフォームを行う時に、タンクレストイレを採用するのか、タンク一体式トイレを採用するのか、悩まれる方が多いと思います。

タンク一体式トイレと違い、タンクレストイレはトイレ本体に水を貯めない方式のトイレです。1993年にTOTOが日本初のタンクレストイレとして「ネオレスト」を発売し、20年以上が経ちました。このタンクレストイレが発売されたことを皮切りに、INAX(現LIXIL)やPanasonicなどがタンクレストイレを発売し、今では一般的な便器として採用されています。

タンクレストイレとタンク一体式トイレのメリットとデメリットを考えてみました。

タンクレストイレのメリットとデメリット

  • 便器がコンパクトでトイレ空間を有効に使える
  • デザインがカッコイイ
  • 掃除する場所が少ない
  • 水圧が低いところでは採用できない(2階など)
  • トイレが高額
  • 手洗い器が別途必要

タンクレストイレの最大のメリットはコンパクトでカッコイイトイレという点です。背面にタンクがあるタンク一体式トイレに比べて、スマートでデザイン性に富んでいます。奥行も10cmほど短く、トイレ空間を有効に使えるメリットがあります。また、タンクを持たない分掃除する場所が少ないところも特徴の1つです。

タンクレストイレは水道管の水圧を利用して水を流す作りをしています。現在では解消されつつありますが、水圧の弱い地域や2階や3階などの中層階では、水圧が弱いことで汚物を流せないことから、タンクレストイレを取り付けられないなどの事例もあります。

一般的にタンクレストイレは電子制御している部分も多くトイレ自体が高額な上、手洗い器を別途取り付ける必要があるため、新築工事費用やリフォーム費用が高額になりやすいデメリットがあります。

タンク一体式トイレのメリットとデメリット

  • トイレが安価
  • 手洗い器一体型のトイレもある
  • 停電時でもレバーをひねれば水を流せる
  • タンクレスに比べてトイレの奥行が長い

タンク一体式トイレの最大のメリットは価格が安い商品もラインナップしていることです。手洗い器一体型のタンク式トイレを採用すれば、別途手洗い器は必要ありませんし、手洗い器を置く空間も必要ありません。ただ、タンクレストイレに比べてタンクがある分だけ奥行が長いデメリットがあります。

タンク一体式トイレはレバーをひねれば水が出る単純でアナログな構造をしています。自然災害などで停電が発生してしまった際にも、問題なく水が流れるためトイレを使用する事ができます。

タンクレストイレとタンク一体式トイレは一長一短

家族の使用頻度が高く、来客も使用する1階のトイレはタンクレス便器を採用し、家族の使用回数が低く、安価に抑えたい2階のトイレは手洗い器一体型のタンク式便器を採用するのがオススメです。特に2階の水圧は低くなってしまうことから、タンクレスよりもタンク式便器を採用した方がトラブルを抑えられますし、公共の水道管にも優しいです。

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