よく言われることの1つに「新しい家を買ったら片付けをする」、「新築の家を建てたら毎日掃除機をかける」などです。現在住んでいる家やアパート、マンションは小さな家具や物があふれ、気軽に誰かを呼べるような状態でなくても、新しい家に引っ越したら心機一転、綺麗な状態を維持したいという思いが込められていると思います。
ほとんどの場合この願いは叶わず、ピカピカで綺麗な新築住宅が数ヶ月で物があふれ、いつもの日常に戻ってしまいます。
数年前に断捨離(だんしゃり)という言葉も流行しましたが、自分が持っている物を捨てる、片付ける行為の難しさを物語っているように思います。
自分の本性は変えられない
新しい家を購入したり、新築住宅を建てて、引っ越してきた時は物や衣類を収納やクローゼットに片付けられることがほとんどです。親や親戚、友達を家に呼んで食事をしたり、トークで盛り上がったりと、お披露目が落ち着く3ヶ月から6ヶ月後あたりからが危険信号です。
年末で夫婦共々仕事が忙しくなったり、子どもの新学期を迎える時期など、1年の間に忙しく動かなければならない時期が何度かあります。
掃除をしない期間が長くなったり、床の上に物が積まれても片付けられない時間が長くなることで、物で溢れた部屋を見ることが日常的となり、気にならなくなります。1年ほど前まで住んでいたアパートやマンションの光景がそのまま新しい家に移った状態です。
綺麗に片付けられた家よりも物が多く溢れた風景の方が、心が落ち着いてしまうケースも多々あります。気持ちに余裕がない状態で無理に片付けや掃除をするとストレスが溜まってしまいがちですが、誰も呼べない家を維持してしまうことも問題です。
間取りの10%は収納にするってホント?
一般的に家の間取りの10%は収納空間であると良いと言われています。10%を超える収納スペースがあれば、将来的にも物を収納できる余力があり、10%未満であれば、購入する物を減らすなど、家の中に物が入ってこないように心がける必要がでてきます。
ただ、収納スペースがあればよいかと言われれば、そうでもありません。
自分自身やライフスタイルに合った収納スペースがあるかも問われます。料理好きで調理家電や器具、食器をたくさん持っているにもかかわらず、キッチン収納が少ししかなければ、ダイニングにまで物が溢れてしまいます。
必要な場所に必要な収納量があるか、チェックします。
片付けられない人はズボラ収納が1番
物を片付けられない人や物が多い家庭にオススメの収納は、大容量の収納庫を1階、2階共に作っておくことです。収納室は各3畳分ぐらいあってもいいです。収納庫に棚を設置して、1階の収納庫には、日常的に必要なティッシュやトイレットペーパーなどのストック、2階の収納庫には、子どもが学校で作ってきた作品、おもちゃ、季節外の衣類などを入れておきます。
収納庫の中がゴチャゴチャであっても、扉を閉めることで誰からも見られません。屋外で使用する物が多ければ、庭に物置を設置してもよいです。収納庫や物置がいっぱいになったら、それ以上物を増やさない!ラックなどを購入しない!と心に決めておきます。
家の中はロボット掃除機ルンバなどを採用して掃除してもらいましょう。ロボット掃除機は一般的な掃除機に比べ機能的に劣ると言われていますが、たまに自分で掃除機をかけるよりは、頻度高く定期的に掃除をしてもらった方が衛生的です。
本当は綺麗でなくても・・・手を抜いて綺麗に見せる技も必要です。