新しい敷地に家を建てようと考えた時に住宅部分はもちろんのこと、車の駐車台数や出入りのしやすさなどを考慮して駐車場をきめることが多いと思います。あとは住宅部分へのアプローチを決めて、庭を決めたら完成!となり、決定した満足感を感じてしまうのではないでしょうか?忘れてはならないことの1つに駐輪場があります。
都心に近い住宅地では車はあまり乗らない、地方の田舎の方の住宅では車しか乗らないと言われることが多いですが、都心でも田舎でもない中間地点にある地方の住宅地で生活をしていく上では自転車はまだまだ欠かせない移動手段です。
会社へ通勤をするために自転車で家から駅まで行く、車で行くまでもないスーパーへ買い物へ行く、子どもが友達と自転車で遊びに行くなど、車も利用しますが、生活に直結した部分で自転車は活躍しています。
アルミ製サイクルポートが安くて便利だけど
マンションや賃貸アパートなどは駐輪場を持っていることが多いですが、一般の住宅では自転車をどこに駐めるかは悩みの種です。特に子どもがいる夫婦の場合は、夫用の自転車、妻用の自転車、子ども用の自転車×人数分となれば、ちょっとそこに置いておこうというレベルの話ではおさまりません。
住宅地に建つ住宅でたまに見かけるものの1つにアルミ製サイクルポートがあります。駐車場でよく採用されるアルミ製カーポートの自転車版であり、同じような形状で自転車用に小さくしたものです。
アルミ製カーポート同様にLIXIL、三協アルミ、YKKAPなどから販売されていますが、種類が多いのは三協アルミ、LIXILの順であり、YKKAPは主に商店や公共、学校向けと考えられます。
3、4台であれば余裕で駐められますし、オプションを付けることで10台以上駐めることもできます。
住宅の外観をゴチャゴチャさせる可能性もある
自転車置き場がほしいと考えてアルミ製サイクルポートを採用した場合に起こる問題としてあるとすれば、家の景観がゴチャゴチャになってしまうことです。仮に住宅の南側が庭と道路があった場合、庭部分にアルミ製カーポート、アルミ製サイクルポートがあり、そこに塀や門、アプローチなどが加わることで、高さの違う要素のものが多すぎ、道路から見たときの景観がよくありません。また、室内から外を見たとしても視界が通らず圧迫感を感じ、気持ちよく感じられないかもしれません。
重要な自転車であれば、住宅の室内に土間部分を設けて置いたり、半屋外部分にスペース設けたり、ポーチを少し広めにとって置くこともできます。もしくは、アルミ製カーポートを駐車する車よりも少しだけ大きいものを採用し、車と一緒に駐めておくこともできます。
1つの物に1つの機能だけを与えるのではなく、1つの物にたくさんの機能を与えるという考え方です。できるだけ物体を減らすだけで、工事金額を減らすことができ、メンテナンスも減らすことができます。
アルミ製サイクルポートは駐輪場としてはとても便利ですが、やはり大型スーパーなどの商店、市役所や図書館などの公共、高校や中学校などの学校などで主に使用するものかなとも思っています。