庭に樹木が植えてある自然豊かな家

「庭に樹木が植えてある家」は家を自然災害から守り、長持ちする家を実現させてくれます。また、人の生活を豊かにしてくれる仕掛けもたくさん隠されています。

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庭に樹木が植えてある家

住宅地を歩いて感じることはアスファルト、コンクリートブロックの塀、剥きだしの砂や土、アルミサッシ、人工の外装材と、人が住むまちから木や緑などの自然が消えていると思います。木や緑などがないということは乾燥した湿度を感じない住宅地が増えているということです。

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家を建てるときには思いがふくらみ金銭的にも余裕が無いケースが多いですが、庭に1本の木を植える計画をしたい。木は春夏秋冬で花を咲かせたり、葉を落としたりと季節によって表情を変えます。それは生きているからであり、家に奥行きをあたえたり、懐の深さのようなものもあたえてくれます。

    木がある家の特徴

  • 季節や自然の動き(鳥など)を感じられる
  • 家の雰囲気を豊かにする
  • 家に降り注ぐ日射を調節してくれる
  • 防犯上役に立つ

人々のゆとりを生む

室内では庭に木々があることにより、強い真夏の陽射しや西日などが家の中に入ることを防ぎ、冬には自然な木漏れ日が家の中に入ることで気持ちが安らぎます。室内にいても季節を感じることができます。

室外では自分自身が家に帰ってきた時やお客様が来訪された時などに精神的な落ち着きを与え、季節になれば鳥や虫などがやってくることで、子どもの教育の場にもなります。また、近隣の方との雑談の場やネタにもなります。

木々は家が傷むことも防ぐ

家は建てた段階から自然の猛威を受け続ける状態になります。木々は強い直射日光や暴風雨などが直接家に当たることを防ぐことで、家を痛みから守る役割もあります。

防犯の効果

木々は一時期、防犯の敵とも言われた時期がありました。しかしそれは選ぶ樹木と継続的な手入れ、家の形が一致していなかったために空き巣の標的とされてしまっていたのが現状です。木々の大きさや枝ぶり、本数などを考えて植えることで問題にはなりません。

木々が植えられていることで、人が庭や道路へ集まりコミュニケーションの場としても一役かってくれる。また、人によっては季節を楽しめるランニングロードにしてしまうかもしれない。あやしい人は見えない力でブロックする方法もあります。

木々の必要性

白い葉のような花を咲かせるヤマボウシ、樹形のきれいなトネリコ、春を教えてくれるハナミズキ、おいしい実をつけるブルーベリーなど、家を魅力的にしてくれる木々はたくさんあります。

木は生きているため葉っぱの掃除、時には選定も必要になりますが、新しい家に買うテレビやエアコンなどのグレードを1つ下げてでも植える価値はあると思います。植えたすぐにはわからなくても10年後には実感できます。

緑のカーテンは庭に関心を持つきっかけに

2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに例年以上に節電が求められたことは記憶に新しいです。以前から小中学校や市役所などで行われていた緑のカーテンが一気に広まったのもこのときだったように思います。

緑のカーテンとは、建物の大きな窓際につる性の植物を植えることで木陰をつくり、室内に入れる日光の量を減らそうというものです。よくプランターに朝顔やゴーヤ、ヘチマなどが植えられている様子がみられました。

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建物の室内環境も屋外の風景もよくする緑のカーテン

緑のカーテンをつくるためには、春から夏にかわる5月頃に種を蒔き、植物を育て始めます。できるだけ早い時期に植物を生長させることで、真夏の暑い時期に窓を覆えるほど成長させておく必要があるためです。

加えて、アスファルトやコンクリート、砂利や土が多い街中にあって、緑のカーテンはたくさんの緑を人に与えてくれます。真夏の太陽光を照り返すアスファルトは長時間見続けたいとは思いません。それに対して、植物の自然の色は見ていてホッとする雰囲気を感じられます。

緑のカーテンを一般の家にも・・・

近年建つ家の多くは昔の家に比べて、木を植える家が減りました。数十年前に比べて敷地が小さくなっていることや、他にもお金がかかる場所が増えたことで、庭にお金をしようしない流れがあります。

ただ、土と砂利で放置された庭は砂漠の砂と変わらず、太陽光を照り返し、窓から室内へ熱を与えます。加えて、住宅街を歩く人も照り返しや熱でやられてしまいます。

緑のカーテンを維持するためには、毎日水を与え続けなければならず、手間はかかります。ただ、愛情を持って育てていると同じように緑のカーテンをやっている人の家が気になったりして、他の家の庭を見るようになります。

そのうちに「この庭さみしいな」と思われます。流行に乗ってちょっとやってみた緑のカーテンだったけれど、やり始めると植物を育てることの楽しさを実感してしまう人も多いはずです。

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