一般的に洗面台は浴室や洗濯機などの近くに計画されることが多いです。もちろん、使い勝手の面でもよいのですが、洗面脱衣室だけにしか洗面台がないと「ちょっと不便かな」と思うことも多いです。
最近は玄関まわりに洗面台を計画する人が増えてきました。
家の中で洗面脱衣室にある洗面台だけでは、補いきれないニーズを玄関まわりに設置した洗面台で補う方法です。
玄関に洗面台を置く理由
玄関に洗面台があると便利だなと思う点は、
などが上げられます。
子どもが学校や友だちの家から帰ってきた時に、菌を家の中に持ち込む前に手洗いをして落とすことは大切ですし、習慣づけさせることも重要です。春を中心に花粉などが舞う季節では、玄関先で衣類に付いた花粉を落とすと同時に、手洗いをして室内に花粉を持ち込まないようにします。
洗面脱衣室は家の中でも玄関近くではなく家の奥の方に計画されることが多く、家の中に菌や花粉を持ち込んでしまいます。外にある菌や花粉は玄関で食い止めることで、室内をクリーンな状態に保つことができます。
来客が来たときに軽食を食べていて「ちょっと手が洗いたい」というケースは想像以上に多いです。その時にキッチンを見られてしまうのも嫌ですし、生活感あふれる洗面脱衣室を見られるのも嫌です。
その場合に玄関まわりに洗面台があると、キッチンも洗面脱衣室も見られずに済みますし、来客自身も玄関近くに洗面台があることを見てリビングやダイニングに入ってきている可能性も高くなるため、案内をしなくてもよいメリットもあります。
洗面台は玄関近くのトイレの前がいい
玄関や玄関収納の中に洗面台を設ける方法はありますが、玄関横につくられたトイレ空間の前に小さな洗面台を計画する方法が一番良いと考えています。
玄関前に設置した洗面台では、雑菌を部屋に持ち込まないために帰宅した子どもや大人が手洗いすることが目的となりますが、玄関の横のトイレの前であれば、帰宅時に人が手洗いをする以外に、部屋の掃除をしたときにちょっと手を洗ったりするなど、日常生活の中でも使用する事ができます。
玄関に洗面台があると来客全員が洗面台を見ることになり、洗面台の汚れや水の飛びはねが気になりますが、トイレの前であれば気にする必要も無くなります。