家具は自作するよりも購入した方が”カワイイ&カッコイイ”

家の中で生活していくには家具は欠かせません。一人暮らしや夫婦2人でもテーブルやイス、ベッド、テレビ台、棚やラックなどは必要ですし、子どもがいれば、子供用の机やイスなどが必要な上、年齢とともに大きな家具が必要になってくるため家計を圧迫します。

高価な家具を次々と購入していくとお金がかかりますし、ニトリやイケアなどの比較的安価な家具を取り扱っているお店で購入した家具は、言い方は悪いですが耐久性もそれなりで比較的壊れやすいのが現実です。

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家具を自分で作るには、木やスチールなどの材料費に加えノコギリやヤスリなど工具などにもお金がかかります。平日は働いている場合、週末しか家具を作る時間は取れません。ホームセンターで角材と合板を購入して加工すれば1日で家具はできるかもしれませんが、完成した家具は人に自慢できる良い家具になっているのかは疑問が残ると思います。

家具は商品家具もしくは、オーダー家具が一番

お父さんがDIYが得意な家庭では「よし!子供の机ぐらいお父さんが作ろう!」という流れになるケースがあります。材料はホームセンターで入手することが可能ですし、工具もレンタルすることができます。しかし、自分で作る家具にはデメリットも存在することを知っておきましょう。

全体のデザインバランスが悪い

インテリアデザインやグラフィックデザインなど、デザインに関連した仕事をしている方であればセンスがありますし、家具の全体像を見る感覚もあると思います。しかし、デザインが好きではなく、仕事も技術職などデザインに関連していない場合は、いきなり自作の家具をつくることは危険です。

家具にはバランスがあり、設計図もなく作っていくと”すごくかっこ悪い”家具か完成します。

初めて家具をつくる場合は、必ず見本とする家具を決めて設計図を入手し、その通りに作っていきましょう。まずはそこがスタート地点です。

安全を見た寸法が家具を野暮ったくする

家具は何かを乗せたりして使います。台であればテレビを乗せるかもしれませんし、イスであれば人が座ります。テーブルであれば食器だけではなく、間違って子供が乗ってしまうかもしれません。木や鉄で家具をつくる場合に、1つ1つの材料の太さや長さがどの程度であれば壊れないか、想像がつきません。

”これぐらいの材料の太さであれば壊れない”ということが分からないため、かなり安全を見込んだ寸法として家具を作ってしまいます。その安全が材料を太くし、完成した家具を野暮ったく見せます。

カントリー調と言えば格好良く聞こえるかもしれませんが、素人が作った家具ということが一目瞭然になります。

完成までに時間がかかる

机は天板と脚、棚・ラックは天板、側板、底板などがあれば完成するため、簡単にできるものと思われがちです。しかし実際には違います。

比較的簡単に作ることができる机であれば、ホームセンターで天板や脚をカットしてもらい運搬し、すべてにレンタルしたサンダーでヤスリがけをしてスベスベにします。材料にはレンタルしたドリルで下穴を空けて材料をつなぎ合わせます。その後、塗装を2度塗りして完成となります。

簡単なデザインであっても上記の工程は必要であり、「デザインしていた形がレンタルできる工具では出来なかった!」、「木が堅すぎてネジが入らなかった、木が割れてしまった」、「設計ミスや加工ミスで天板を1から作り直さなくてはいけない!」など、想定外の出来事は次々に起きてきます。また、塗装は乾燥させる時間も必要になります。

土日のみしか時間が作れないサラリーマンのお父さんであれば、1ヶ月かかっても完成しないかもしれません。想像以上に家具を作るには時間がかかります。

集成材や無垢材は重い

ホームセンターで入手できる材料は木の場合、無垢材や集成材が一般的です。1つ1つの材料は決して重くありませんが、完成するとイメージしていた物よりもズッシリと重いケースが多いです。想定では1人で運べるはずが、女性では2人掛かりでなくては運べないなどの問題が出ることもあります。

工場などで大量生産される家具の多くは集成材や無垢材ではなく、表面に仕上げ材が張ってある材で中身はボール紙やハニカム紙などのケースが多いです。これは安く作るポイントでもあり、運搬を軽くすることにも一役買っています。

これらの材料はホームセンターで購入することはできません。工場でつくる家具のメリットでもあります。

決して安くない自作家具

家具を自作して一番最悪なパターンは、思いつきで家具を作り始め、何度も加工に失敗し材料を買い直したことで日数もかかり、建て付けも悪くグラグラし、完成した家具はかっこ悪いという例です。これなら、このお店で始めから家具を購入した方が早かったし安かった!という後悔も聞こえてきます。

実際に、材料を購入し、工具をレンタルし、ネジやヤスリ、塗料や刷毛など必要なものを一式購入すると、想像よりもお金がかかります。

本当に自作で家具をつくる場合には、売っている商品の中で希望している物がないのか、実際に作ることができるのか、材料が入手できるのか、トータルでいくらかかるのか、などを調べる必要があります。

それでも作ろう!と思った時にだけ家具は自作しましょう。”自分で作る=安く作ることができる”と安易に考えてはいけません。

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