基礎を高くして床下浸水をしない住宅をつくる

2000年初めの頃に比べ現在は毎年のように日本各地で自然災害が発生するようになりました。その中でも多い災害が豪雨です。前線が停滞することにより長い期間にわたり雨が降り続けるケースや積乱雲や台風などによる短時間に猛烈な雨を降らせる局所的豪雨など、起こりえる豪雨は数多くあります。

豪雨による災害時に一番大切な場所は我が家です。豪雨で不安な日々を過ごしている中で、心のよりどころとなる我が家まで災害で失ってしまっては、自分自身、パートナー、家族・・・全員の気持ちが折れてしまう可能性もあります。

豪雨により河川の氾濫などで道路が浸水し、水が庭だけではなく住宅の床下や床上まで浸水しないように住宅の基礎をあらかじめ高くしておくという対策も必要になってきます。

新築住宅を建てるときに住宅の基礎を高くしておく

住宅の基礎を高くする方法は主に「建物部分の地盤を高くする方法」「建物の基礎(立ち上がり部分)を高くする方法」の2種類があります。

MEMO
敷地全体に土を入れて高くする(盛り土)方法もありますが、山からトラックで土を運び敷地内に入れる方法はコストが高く簡単に採用できないケースがあるため除外します。また、土が落ち着き、馴染むまでに時間もかかります。

建物部分の地盤を高くする方法

住宅を建てる部分の土地が軟弱地盤である場合は地盤改良と言われる工事を行い、地盤を強固な地盤に改良していきます。地中にコンクリート上の柱をいくつも立てる柱状改良やセメント固形材と土を混ぜて土壌を固める表層改良など、工法はいくつもありますが、基礎を作る上でのベースを作ります。

地盤改良を行った地面の上にベタ基礎で基礎を作る場合は、基礎の根入れの深さを深くし、ベタ基礎のスラブ高さを高く設定します。通常は地盤麺とスラブの高さは5cm程度しかありませんが、10cm、15cmなど高さを上げることが可能です。

地盤改良を行った地面の上にベースとなるコンクリートを施工する方法もあります。コンクリートを数センチでも施工することで、基礎全体の高さを上げることができます。

基礎自体を上げるメリットは、基礎を含めた建物全体を地盤より高くすることで、床下浸水を防ぐことができるところです。

建物の基礎(立ち上がり部分)を高くする方法

地盤部分を高くするのではなく、基礎の立ち上がり部分を高くする方法もあります。ベタ基礎のベースとなる地盤近くの部分は一般的な住宅と同じような高さとし、基礎からボコボコと出ている立ち上がり部分を通常45cm程度のところを、50cm、60cmなど高くします。

基礎の立ち上がり部分だけを上げるメリットは、特別な工事や工程を必要としないため、僅かな予算アップだけで1階の床の高さを上げられるところです。その反面、床下の高さは一般の住宅と同じため、大雨が降ると床下浸水してしまうデメリットがあります。

状況に合わせて基礎を上げる施工方法を変える

地盤が低く、豪雨で年に数回は道路が水没してしまうような土地であれば地盤ごと住宅を高くしたいところです。近隣の住宅が頻繁に床下浸水を起こしているような場所であれば、地盤を高くした上で、基礎の立ち上がり部分も高くするなど、2つをミックスする方法も有効です。

何十年か前に近くの川が氾濫して床下浸水を経験したことがあるなど、一生に1度か2度程度の頻度であれば、その時の水位を市役所や役場などで聞いておき、それ以上の高さとなるように、基礎の立ち上がり部分だけを高くしておく方法が良いかもしれません。

住宅を建てる予算も限られていると思いますので、土地に合わせてケースバーケースで地盤を上げるとよいと思います。

各個人でできる集中・局所豪雨対策をしよう

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地表面から土がみえなくなっていく問題

日本は車を中心として街づくりがされています。道路を中心に区画整理がされて空いているところに住宅やビルなどを建てるという方法です。道路は便利さという名目のもとに街中では網の目のように張り巡らされていますし、地方に行っても道路は多いです。

経済成長期に作られた河川や排水路は現在の集中・局所豪雨の降水量には対応できず、治水できていない状況があります。この問題は都市部では顕著に現れていますが、実際には地方の町においても同様で、都市部のベッドタウンでは急激な人口増加に対して治水計画をおろそかにした結果、道路が河川のように浸水してしまう現象は日本全国で起きています。

管理人も同様で昔は家のまわりには数えるほどの家しかありませんでしたが、今ではぎっしりと家で埋まってしまいました。無くなったものは畑や雑木林、空き地です。

その結果、数年前より道路は大雨が降るだけで浸水し、時に膝上あたりまで浸かってしまいます。
各家々では車が水に浸かってしまわないように近くの公共施設へ避難させるということを毎年の行事かのように行われるようになってしまいました。

浸水地域はここだけではありません。ほかの地域も浸水していますしNHKニュースでも映像が流れてしまうほどの地域です。しかし、町として予算も限られていますので、今も抜本的な対策は行われないままであり、今後も人口減少時代に入り歳入が減れば当てられる予算が減るため、最終的に何もされないまま終わるのではないかと思っています。

自分たちでできる集中・局所豪雨対策を考える

集中・局所豪雨は一般的には短時間に大量の雨が一度に降ることが問題です。そのため、考え方として「自身の敷地内に降った雨をできるだけ道路や排水溝に流さない」ことが一番よい方法かなと思っています。

戸建て住宅であれば、敷地内の家が建っていない空いたスペースはできる限りコンクリートで埋めてしまわないことも有効で、降った雨を吸ってくれる木々や植物、芝生を植えたり、コンクリートではなく砂利にするだけでも雨は地面に浸透していきます。
また、雨水浸透マスを利用してよい土地であれば、屋根に降った雨が直接排水溝へ流れていく量を減らし、敷地内の土地に浸透させることもできます。

マンションなどの場合には雨水を貯めておける貯水槽を持っておくことも役に立つはずで、貯まった水は植栽にあげることができれば、使用する共用空間で使用する水道代も減らすことができるはずです。

その他にできることは「声を上げること」。

行政が道路を作ろうとしたら「ほんとにその道路必要ですか?」もし必要であれば「その代わりにこちらの道路は不必要になりますよね?土に戻しませんか?」ということだとも思っています。

さらに言えば、ほとんど使われていないこの道路はアスファルトではなく砂利道ではいけませんか?という問いかけもあると思います。少しでも地表面を覆ったアスファルトを剥がして、そこから水が浸透するようにしたいと考えています。

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