床のへこみを直す方法と対策

現在はアパートやマンションに暮らしていたり、結婚をして新居に暮らしている場合、久しぶりに実家へ帰って廊下を歩いたら床がグワングワンと凹んだ経験を持っている方がいらっしゃると思います。

floorboard

今現在、新しく建てられている家の床が凹むということはあまりないと思いますが、20年や30年、40年前などに建てられた家の多くが畳中心の家からフローリング中心の家に変わる最中であり、新しい建材がたくさん出てきたタイミングでもありました。今のように新しい情報が大工さんの元へ届くのが遅くなってしまっていたり、建材自体の耐久性がイマイチ悪かったりと、時代が変わるタイミングならではの問題の1つとして、床の凹みがあると考えています。

構造的に床の凹みを直す

最近の木造住宅の床の多くがフローリングですが、床構造の断面を見てみると、上からフローリング12mm、構造用合板12mm、根太(桟のようなもの)40mm角が30cmピッチに入っています。昔の住宅の場合の断面は、床板10mm以下、根太45mm角が45cmピッチのみです。(最近の住宅、昔の住宅共に構造によりこの通りではない場合もあります。)

現在の住宅は目の細かい桟の上に板が2重になっていますが、昔の住宅は目の粗い桟の上に板が1枚あるだけです。昔の住宅の方が床が凹みやすいことは一目瞭然ですし、さらに基礎が床下一面がコンクリートであるベタ基礎ではなく、土の上に石を置いた布基礎の場合も多く、何らかの原因で石が沈んだりしたことが原因で床が凹むケースも多々あります。

直す方法としては、45cmピッチに取り付けられた根太の間にもう1つ根太を入れる方法です。そうすることで簡易的ではありますが20〜25cmピッチで根太が入る事になり、床の凹みを抑えることができます。

ただし、大工さんに床下に入って施工してもらう必要があります。

簡単なリフォームで床の凹みを直す

簡易的なリフォームをしてしまう方法もあります。それは現在凹んでしまう床の上にフローリングを張ってしまう方法です。フローリング自体に厚みがあることから凹みを抑える効果がありますし、床が綺麗になる、工事が行いやすいなど、他のメリットもあります。

ただこの方法はあくまでも簡易的であり、今住んでいる家をもう余分に10年暮らしたいなど、延命させる方法としては良いと思います。これからさらに20年、30年と長い時間暮らしていく予定であれば、一度床を剥がし、床だけではない他の部分も含めてリフォームを行った方が、住みやすい家になると考えます。

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