家事しやすい!?ベランダの近くに洗濯機を設置する

「1階に洗濯物を干す。」とても簡単なように思われるかもかもしれませんが、現在の日本の住宅事情では難しくなっています。

  • 敷地が狭く、庭のほとんどが駐車場になっている
  • 1階は隣に建つ住宅の影になり、洗濯物が太陽の光に当てられない
  • リビングの目の前にある物干し竿に洗濯物を干したくない(リビングから洗濯物が並んでいる光景を見たくない

庭が狭く物理的に洗濯物が干せないケースに加え、住宅が密集した住宅地では、1階部分に太陽の光が当たる時間が短く洗濯物が十分に乾かないケース、来客が多い家庭ではリビングから洗濯物が見えないようにしたいなどの問題もあります。

このような問題を解決するために、2階のベランダに洗濯物を干すことになります。水分を含んだ衣類は重く、1階で洗濯をした洗濯物を2階に持って上がることは足腰に負担をかけます。毎日繰り返していると腰痛の原因にもなります。

解決案として2階に洗濯機を置くスペースをつくる方法があります。

2階に洗濯機がある生活

家事動線をイメージしてみましょう。

1階にある脱衣室から洗濯物を持って2階へ移動し、洗濯機の中に入れて洗濯をします。洗い終わった洗濯物はベランダに干し、乾いたら取り込みます。乾いた洗濯物は夫婦の衣類は寝室へ、子どもの衣類は子ども室へ持って行きますが、寝室や子ども室がそれぞれ2階にあれば、衣類をたたみ、そのままクローゼットに収納します。

1階に洗濯機があり、1階で洗濯物を干しても2階のクローゼットに収納するため、1階に洗濯機がある生活と2階に洗濯機がある生活の手間は同じです。南側のベランダに面して洗濯機スペースをつくると干す手間も最小限で済み、家事の効率は向上します。

家庭によっては、家族全員がそれぞれ脱衣室から洗濯機のある2階まで持って行くのもよいですし、ベランダから取り込んだ衣類はそのまま寝室や子ども室に置いておき、各個人がたたむということも考えられます。

2階にドア付きの洗濯機室を作る

雨の日などで天気が悪いと、家の中で一番広いリビングに室内干ししがちですが、リビングの湿度が上がり、室内干し臭も広がり、不快度が高まってしまいます。2階の洗濯機スペースを2〜3畳分と広めに計画し、雨の日にベランダで洗濯が干せない場合も、洗濯機スペースを活用して洗濯物を干すようにすることで、対策できます。

洗濯機スペースは壁と扉で間仕切り、個室として計画すると洗濯機の動作音が響くことを抑えることもできます。洗濯機の隣に洗濯用流し(洗濯シンク、コンパクトシンクなど)を計画すると、洗濯機では落とせない泥汚れや靴などもササッと洗うこともでき、便利です。

昼間に誰もいない寝室や子ども室を南側に設置するのは勿体なく、得策ではありません。太陽が当たる南側のスペースの有効活用にもなります。

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