窓際に取り付ける白いロールスクリーンやカーテンは、夜になると虫を呼び寄せてしまう布へと変化してしまう可能性を秘めています。定期的に洗ったり、掃除をするなどして、清潔な状態を保てるようにする必要があります。
白い布は虫を呼ぶ
部屋を少しでも明るくキレイに見せたいと思う方は多くみえます。壁や天井は白やクリーム色などの明るい色を選んだ方が、暗い色を選ぶのに比べて光を反射させて明るく見せる効果があります。窓から入る自然光だけでも十分室内を明るく照らすことができたり、大きな照明器具や数多くの照明器具を使用し、大量の電気を使用しなくても明るい点など、省エネルギー効果からみてもメリットであると言えます。
アクセントカラーとしてカーテンやロールスクリーンを選ばない限り、壁や天井を白くすると、窓際も統一感を考慮して白っぽいものを選びたくなります。しかし、ここで問題となるのは、カーテンやロールスクリーンに白っぽいものを選んでしまうと、虫を呼び寄せてしまうということです。
小学校の理科の実験を思い出してみましょう。森の中に入り、白いシーツを木にくくり付け、シーツに向けて照明を当てると虫が寄ってきます。
同じ現象がカーテンやロールスクリーンにも起こります。夜にカーテンやロールスクリーンを閉めた状態で室内の照明器具を点灯させることで、網戸の隙間などから小さなブヨが入ってきます。もし、室内に蚊がいれば蚊も集まってきます。
人の回りを飛ぶようなことはありませんが、白いカーテンやロールスクリーンにブヨや蚊が集まり、つかまっている状態が続きます。
ロールスクリーンの間に蚊が挟まって潰してしまう問題
ブヨや蚊など小さな虫がカーテンやロールスクリーンにつかまっていることについて、見た目は悪いですが、大きな問題はありません。問題はロールスクリーンを上げ下げする時にあります。
朝になり窓を開けようとロールスクリーンを上げたり、夕方になり窓を閉めるためにロールスクリーンを上げたりします。このような時にロールスクリーンに付いていたブヨや蚊などをそのまま巻き込んでしまい、潰して殺してしまうことがよくあります。
潰してしまった小さな虫からは体液が出てしまい、ロールスクリーンを汚してしまいます。洗濯ができる生地であればよいのですが、できない生地であれば、濡れたタオルなどで拭き取る以外に方法はありません。
自宅で使用しているロールスクリーンでは過去に数十匹単位の虫を潰してしまい、その都度取り除いていますが、体液が残り汚れてしまうことも少なくありません。大きなロールスクリーンでは上げ下げするタイミングで、生地の表や裏に小さなブヨも付いていないか、上から下まで確認することはほぼ不可能です。
太陽の光や照明の光を反射し室内を明るくしてくれる白いカーテンやロールスクリーンは、見た目にも清潔で人気があります。ただし、日常的な管理で少し手間がかかる可能性があることを知っておきましょう。