旗竿敷地のメリット?緑あふれる魅力のアプローチ

土地を探していると安い土地に出会うことがあります。敷地面積は広く、近くに駅やバス停など公共交通機関があり、墓地などが隣接している訳でもなく、法律的にも家が普通に建てられる土地であり、いわくつきの土地でもない・・・。格安の土地だと思い土地の形状を見てみたら旗竿敷地だったというということがあります。

旗竿敷地とは、土地の地主さんが大きな土地を不動産会社に売却した際に、不動産会社が効率的に住宅が建てられるように土地を仕切り直したときに出てしまう土地のことで、間口が狭く、アプローチが長いことが特徴です。土地の面積は大きいのですが、旗竿の竿の部分は幅が狭く使い勝手が悪いことから、土地の価格は安くなる傾向にあります。

旗竿敷地が生まれてしまう原因は法律
住宅の建築についての法律は建築基準法で定められ、その中には「建築物の敷地は、幅員4m以上の道路に2m以上接しなければならない」という項目があります。
住宅を建てるためには必ず道路に2m以上接道していなければならず、旗竿敷地が生まれてしまう原因になっています。

ただ、旗竿敷地の竿の部分を上手に活用することができれば、好立地でありながら隣にある四角の土地よりも数百万円安く購入できる土地も多く、デメリットがメリットになることもあります。

旗竿敷地のメリットとデメリット

旗竿敷地で考えられるメリットとデメリットをいくつか上げてみました。

    メリット

  • 土地の価格が安い
  • 道路から見られにくく静かに暮らすことができる

旗竿敷地の最大のメリットは土地の価格が安いことです。周辺の土地の相場よりも安いことが多く、限られた予算の中で好立地な場所に住みたい時や、できる限り家にお金をかけたい時にもよいです。道路から入ったところに家を建てることとなるため、比較的静かな生活環境を手に入れられるケースもあります。

    デメリット

  • 駐車場スペースが作りにくい
  • 死角が多く泥棒に入られやすい
  • 初めて訪れる人に家を説明しにくい

旗竿敷地の最大のデメリットは旗竿の竿にあたる部分の使い勝手が悪いことです。敷地の幅が狭く、車を2台以上駐める時は縦列駐車にしなければならず、家までのアプローチも作らなければなりません。道路から見えにくいところに家を建てることから死角が多く、泥棒に目をつけられやすいとも言われています。

親や兄弟、親戚や友人が初めて家に訪れるときは、家が確認しにくいこともあり見つけられない時もあります。

旗竿敷地のアプローチを緑あふれる空間にする

四角の形状をした普通の土地と同じように旗竿敷地で暮らそうと考えるとデメリットである暮らしにくい部分が浮き彫りになってしまいます。通常デメリットとなる竿部分の敷地をメリットに変えられるかが大切となります。

例えば、旗竿敷地の長いアプローチ部分を緑あふれる空間に変える方法があります。細いアプローチ部分に中低木や植物を植えて、来客や家族が楽しめる空間へと変化させます。四季により花が咲いたり、チョウチョが飛んだりと、誰もが羨む雰囲気になりますし、四角の土地では楽しめない空間であり方法です。

デメリットは敷地内に駐車場スペースを失うことです。駐車場は近くの月極駐車場を借りる必要があります。車に乗るために毎回歩いて遠い駐車場まで行きたくないという考え方はもちろんありますが、木々や植物が好きであったり、育てるのが得意な方であれば、デメリットを超えるメリットがあると考えられます。

物事の意識を変えられるか、割り切りがつけられるかが問題であり、超えた先に豊かな生活が生まれてきます。

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