新築で家をつくる時やリフォームで家を直すときに、2階に水回りがあると便利だなと思う機会は多いと思います。その結果、多くの家では2階にトイレが作られるようになりました。寝室が2階にあるケースが多く、年齢を重ねるにつれて就寝中にトイレへ行きたくなることも増えるため便利です。
同時に頭が眠った状態での階段利用は危険であり、足を踏み外して落ちる可能性も考えられます。
2階にトイレをつくる最大のメリットは毎回1階へ行かなくてもよいことです。トイレへ行くためだけに1階へ降りて、用を足したら2階へ戻ることは時間の無駄です。
そのように考えてみると、2階に洗面台やミニキッチンもあると便利だなと思います。
2階に水回りがある生活をイメージしてみる
1階から2階へ階段を上りきったところに2畳から3畳ほどホールをつくり、その場所に洗面台やミニキッチンを置いてみましょう。洗面台とミニキッチンの両方置く必要はありませんが、洗面台、もしくはミニキッチンの片方を設置するイメージです。
ちょっと水が使いたいときに便利な洗面台
2階のホールに洗面台があると、
- ベランダに洗濯物や布団を干すときに汚れた手を洗う
- 部屋の掃除機をかけて埃っぽくなった手を洗う
- 子どもが個室で小動物(ハムスターなど)を飼ったときにケースなどを洗う
- 子どもが個室で勉強中に、手に鉛筆の粉が付いて手を洗う
などをイメージする事ができます。
ちょっと何かを洗いたいときに洗面台があると本当に便利です。2階にあるトイレの手洗いを小さなものではなく、大きいものを設置して、洗面台と兼ねる方法もあります。
簡単な料理もできるミニキッチン
2階のホールにミニキッチンがあると、
- 寝室でコーヒーを飲む時にお湯を沸かせて、使ったコップを洗う
- 子どもがカップラーメンのお湯を沸かす
などをイメージする事ができます。
ミニキッチンの便利なところは、卓上IHなどを利用してお湯を沸かしたり、何かを温めたりすることができることに加え、使った食器を洗うことができる点です。洗面台ではできないところです。
ミニキッチンは幅120cmもあれば十分でワークトップにシンクだけの構成です。オフィスにある給湯室をイメージしてもらえると分かりやすいかも知れません。市販されている卓上IHをワークトップに置けば問題ありませんし、瞬間湯沸かし器などもおいておくと便利です。
コップなどを洗う程度であれば、シンクも小さなもので十分です。
夕飯の料理をしているときに、子どもが小腹が空いたので何かを作りたい!などにも柔軟に対応できます。
予算の増額は少ない?
2階に洗面台やミニキッチンを作ると工事費の増額が怖いと考えてみえる方も多いと思います。実際には2階にトイレを作る計画をしているケースでは、2階に給水管や排水管などを工事する配管費用はすでに含まれている状態です。
上記の費用に加え、排水管を少し伸ばす費用、洗面台やミニキッチンなどの本体費用や取り付け費用、それにかかる諸経費など、高額な洗面セットやミニキッチンを選ばなければ、ビックリするような増額工事にはなりません。