トイレは広い方がいいの?丁度いい大きさは?

トイレの大きさは広い方がいいと思われがちですが、必ずしも広ければ便利で使いやすいわけではありません。広ければ広いなりの不便さもあります。自分に合ったトイレの大きさ、家族に合ったトイレの大きさはどんな広さだろう。

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丁度いいトイレの大きさはこれだ!と思っていただけたら、とても嬉しいです。

トイレの大きさと使い勝手のバランス

昔のトイレは「狭い・暗い・汚い」と言われてきましたが、最近は「広い・明るい・衛生的」なトイレが一般的となりました。昔のトイレでは広さが0.75畳タイプのものもありましたが、最近はほとんど計画されない大きさのため、1畳タイプ(0.5坪)、1.5畳タイプ(0.75坪)、2畳タイプ(1坪)の3タイプで、それぞれのメリットやデメリットを見ていこうと思います。

1畳タイプ(0.5坪)

  • 腰掛便器に座ると何でも手が届く広さ
  • 扉から腰掛便器までが近く楽
  • 1畳の広さに腰掛便器があるため狭く、掃除しにくい
  • 介助や車イス対応には限界がある
  • 感覚的にはちょっと狭いが予算や間取り上、精神的にも我慢する感じ

1.5畳タイプ(0.75坪)

  • 十分な大きさの手洗い器を設置できる広さ
  • トイレ内にカウンターを設置できる広さ
  • 車イス対応は難しいが、手摺設置などがしやすく老後対応も可能
  • 感覚的に丁度いい広さだけれど、予算的・面積的に他の部屋を圧迫する可能性はある

2畳タイプ(1坪)

  • 夏の蒸し暑い空気がこもること無く涼しい
  • 車イス対応便器や手洗い器の設置が可能
  • 大きな窓を計画することも可能
  • 便器から扉まで手が届かず、鍵を忘れると外から開けられる可能性大(トイレに人が入っている気配も外まで届かない)

トイレ空間が狭ければ、用を足すためだけの空間であり、トイレ空間が広いとトイレが部屋として成立するため、車イス対応が可能になる反面、掃除箇所や面積が増えて大変になります。

トイレ空間が狭いと、タンク+手洗い器付きの腰掛便器を1つ設置するだけでよいですが、トイレ空間が広いと、タンクレス腰掛便器、カウンターに大きめな手洗い器などの設置をしなければなりません。高額な設備に加え、面積が増えれば新築予算も上がるため、家の予算と相談する必要が出てきます。

トイレの大きさは家族構成と家の大きさに合わせる

小さな住宅に大きなトイレを計画するとアンバランスであり、トイレを大きくするぐらいであればリビングを少しでも大きくした方がよいように思います。逆もあります。大きな住宅で小さなトイレを計画した場合も、トイレを少しだけ大きくして使い勝手よくした方がよいですし、お客さんがトイレに入った際に「ケチったな」と思われてしまいます。

大まかに30坪ぐらいの家であれば1畳タイプ、40坪ぐらいの家であれば1.5畳タイプ、50坪ぐらいの家であれば2畳タイプが目安です。1つ目のメインとなるトイレの大きさであり、2つ目、3つ目のトイレは小さくても問題ありません。

夫婦ふたりであればトイレ空間を作らず、海外のように洗面脱衣室に腰掛便器を設置する方法もよいです。洗面脱衣室+トイレの空間は広めに計画することから室内環境もよく、掃除もしやすいです。夫婦ふたり暮らしであれば、水回りをしようしたい!タイミングがバッティングすることも少ないです。また、トイレまわりを広く計画できることから、将来的に車イスで入ることも可能となります。

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