縦すべり窓は使い勝手が悪いのか?

住宅に取り付けられる窓の種類はたくさんありますが、最近建てられる住宅で採用されることの多い形状に縦すべり窓があります。縦すべり窓は車のドアと同じように、窓を見て右側もしくは、左側を軸に開く窓のことをいいます。

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昔の住宅でアルミサッシが採用されるときは、引き違い窓がほとんどでした。あまり採用されない窓の種類もありますが、最近では縦すべり窓意外にも、上げ下げ窓、横滑り窓、内倒し窓、外倒し窓、オーニング窓、ダブルガラスルーバー窓、FIX窓(はめごろし窓)など、たくさんあります。

たくさんあるアルミサッシの窓形状の中で、縦すべり窓が採用される理由、メリットやデメリットなどを考えていきたいと思います。

縦すべり窓のメリットとデメリット

縦すべり窓はアルミサッシの窓部分全体が横に開くタイプの窓です。

メリットとして、窓を開けると窓部分全部が開くため開口率が高いことです。(引き違い窓は頑張っても1/2の大きさまでしか外と繋がりません)一見すると小さな縦すべり窓であっても、開けることで家の中に風が通り、短時間の内に換気することが可能です。

デメリットとしては、庇を設けないと風によって流された雨が室内に吹き込み、窓枠やフローリング、カーテンなどが濡れてしまうことが大きな点です。網戸が貧弱で壊れそうといったところや、掃除がしにくいなどの話も聞きます。

リビングやダイニング、和室などに、細い縦すべり窓を3つ並べている家もありますが、実際に3つ並べてた場合、3つの窓を開けて換気をすることは面倒くさいですし、窓が細すぎるため太陽光が室内に降り注ぐことも少ないため、実用性は低く、デザインと割り切る必要性があります。

忙しい家庭は横滑り窓がいいかもしれない

アルミサッシの種類には、縦に長い「縦すべり窓」以外にも「横すべり窓」もあります。その名前の通り、窓の上部分を軸に外側に開く窓です。横すべり窓の特徴は、縦すべり窓に比べ開く角度が狭いことから開口率は低いですが、窓が庇の役割を果たしてくれるという点です。

縦すべり窓では室内に雨が吹き込んでしまいますが、横すべり窓では通常の雨であれば、下から舞上げるような風がなければ、雨粒が室内に入ってくることを防いでくれます。

夫婦共働きで、家にいる時間は家事で追われているような忙しい家庭であれば、雨が降ってきたときにすぐ戸締まりをしなくてもよいため、重宝すると思います。

縦すべり窓の採用は作り手側の都合もある

縦すべり窓を採用する家庭が多い背景には、工務店やハウスメーカーなどの作り手側の都合も大きく含まれています。家を地震や台風などの自然災害から守るため、家を強くるべく耐力壁を設けます。建築基準法的には横長の窓に比べ、縦長の窓の方が耐力壁を計画しやすいため、縦長の窓を採用するケースが増えています。

また、縦に長い窓は若々しいイメージを与えるところもポイントです。横長の窓や引き違い窓は落ち着いたイメージを与えると同時に、古くさいイメージも与えてしまう可能性が高く、慎重に家の設計をすることが求められます。工務店やハウスメーカーの戦略上の問題もあると考えられています。

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