階段の形状は曲がり階段が安全でよい

住宅を新築する時にキッチンの使い勝手やリビングの過ごしやすさ、寝室や子供室の大きさなどの希望はたくさん思い浮かびますが、階段について要望がないことがほとんどです。

医療機関ネットワークで収集された住宅の中で一番事故が発生する場所は階段であり、特に小学校以下の子どもの事故が多いと統計上わかっています。数日に渡り入院を要するような大きな怪我を負うことは少ないですが、子どもの場合は頭部や顔面に怪我をすることが多いとされ、大人が子どもに対して注意したいところです。

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住宅の階段には、階段部分が真っ直ぐな直進階段、くの字に曲がる曲がり階段、Uの字に曲がる回り階段など種類があります。階段の形状を考えることで事故を減らしたいと考えます。

足を滑らしたときに下まで落ちる可能性を減らす

子どもが足を踏み外したり、高齢者がバランスを崩して転落した場合において直進階段が一番危険です。2階から1階へ下りてくる時に上部で転ぶと勢いよく1階まで落ち大けがをする可能性が高まります。
直進階段に対して、曲がり階段や回り階段は転んだ場合では階段の踊り場で一度止まるため直進階段に比べて安全と考えます。

自分自身が納得のいく間取りであれば、無理に曲がり階段にする必要はありませんが、危険性が高まることを頭に入れておきましょう。

直進階段であれば転びにくい階段にする

直進階段を採用した場合には、転ばないように対策を施したいところです。

階段の段数を増やして1段1段の高さを低くすることで上り下りしやすくしたりする方法に加え、握りやすい手摺を取り付けることも大切です。足元灯を取り付けることで視認性を高めることも重要ですし、転んだときに2次被害が発生しないよう階段の突き当たりには窓を計画しないことや家具を置かないことも重要です。

子どもに対しては手摺を持って上り下りすることを教育したり、高齢者に対しては1段1段確認して上り下りするように伝えましょう。子どもも高齢者も共に分かっていることですが、声に出して話をすることは再確認につながる重要なことだと思います。

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