防災グッズはどこに保管しておくのがよいのか

9月1日は「防災の日」です。防災の日は1960年に発生した伊勢湾台風の翌年に制定され、防災の日を挟んだ8月30日から9月5日までの1週間を防災週間として定められています。

小学生の頃から2学期が始まる始業式の日と防災の日が一緒だったことから記憶に残っています。当時は教室から校庭への避難訓練に加えて、市町村が保管している賞味期限の近いカンパンを一人に1缶ずつもらえることがうれしかったぐらいで、あまり真剣みはありませんでした。

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しかし、大人になり東日本大震災が発生した今、すぐに地震や津波が発生しても冷静で動ける準備を1つでも多くしておきたいと思っています。

災害時に取りに行きやすいところに防災セットを置いておく

災害時に数日間生きていくために必要なものを一式防災セットとして準備しています。ホームセンターなどでは防災グッズがセットになって販売されていますので、購入するだけでとりあえず使用できますし、インターネットで情報もたくさん提供されていることから、購入した防災グッズを基本に我が家に必要なものを足したり、減らしたりすることも一般的におこなわれるようになってきました。

管理人の家では防災セットを車の車庫に入れています。

理由はいくつかあります。住んでいる家が築数十年の日本家屋であり耐震性能が低いです。地震時の揺れにもよりますが、1階部分がペシャンとつぶれてしまう危険性や傾いてしまう可能性も大きいです。
仮に逃げられたとしても崩れる危険性のある家から防災セットを取りに戻れる可能性は低く、家の中に置いておいても意味が無いかもしれません。

同時に車庫は平屋で軽量鉄骨でつくられたもので構造も単純です。地震時に揺れたとしても倒壊する危険性は低いことに加えて、倒壊しても人の手で撤去することができるからです。また、大雨による浸水に備えて地面に置くのではなく、数十センチ高いところに置いています。

防災セットを押入に入れては意味が無い

災害の時に防災セットはすぐに持ち出せなければいけませんが、日常生活では邪魔であったりします。しかし、邪魔であるからと言って、防災グッズを2階に置いておいたり、押入の中に入れておいたりしては持ち出すことができません。

特に開き戸や引き違いの建具は、災害時に歪んでしまうと手で開けることは不可能に近く、蹴破るしか方法はありません。その反面、収納扉としてよく使用される両開き扉やクローゼット用扉などは弱いため、災害で家が歪んでしまっても、開けられる可能性は高くなります。

防災マップで居住地の災害情報を知っておくこと

各市町村は防災マップを発行しています。紙面で配られるところもありますが、国土交通省ハザードマップでチェックすることもできます。

今住んでいる場所がどのような危険が起こる場所なのか知っておき、それを中心にどんな対策を取る方がよいのか考えて実行しておくことが大切です。

災害時の防災シェルターをつくる意味

日本ではシェルターという言葉自体、馴染みがないかもしれませんが、欧州では公共施設や病院にシェルターを併設していることが多く、アメリカでは個人でシェルターを持つ人も少なくありません。日本でもシェルターをつくる企業があり、販売している企業もあります。

敷地の庭に既製品の防災用シェルター(完全防水・防震)を埋めることで、地震や大雨の時に避難する場所としても使え、食料保管庫としても使用できます。

建物の屋内であれば、寝室のみを耐震シェルターとすることで助かる命があるかもしれません。災害時も「あの部屋に行けば安全!」と家族の心のよりどころになる可能性もあります。

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