リフォーム時に電気配線をやり直す意味

日本の人口は2008年にピークに達し、2014年の発表では2008年に比べて100万人減少したと言われ、2050年には1億2800万人いた人口が1億人を割り込むと言われています。今現在も戸建て住宅やアパートが余っていると言われる中で、今後まだ住むことができる住宅が次々と不動産として流通していくと考えています。

新築するよりも住宅のリフォームを考えている人が増えていることは統計上事実です。デザインよくリノベーションをすることがブームとも言えますが、金銭的に住宅を新築することは難しく、中古住宅を購入してリフォームを行うという方も聞きます。

既存の住宅をリフォームして住む際に確認しておきたいところが電気配線です。

electric meter

比較的新しい住宅を中古住宅として購入する場合は問題ありませんが、築30年や40年、または古民家のような住宅の場合、柱や梁などの構造材だけではなく、設備関連も老朽化している可能性があります。

電気配線の老朽化

電気配線の老朽化と書くと、電気配線を使用し続けることでボロボロになるといったイメージを招いてしまいがちですが、そのような事はありません。

建物の屋内では電気配線が老朽化や劣化している可能性がある部分は、電気配線と電気配線の結節点、電気コンセントなどです。以前住まわれていた家主さんの使い方やその家を担当された電気工事士さんにもよりますが、規定値以上の電気を使用する事で配線が熱を持って劣化している場合や、配線がネズミにかじられていて火花が出ているなどの可能性もあります。

建物の屋外では、建物に電気を引き込む部分が自然環境にやられて電気配線が切れそうになっている可能性もあります。

安易に考えてしまいがちですが、電気は時として火災を起こし、家を全焼させる恐れがあります。さらに風に乗り隣家を燃やし、人の命をも奪ってしまうかもしれません。

リフォームで電気配線をやり直す

中古住宅の壁や天井を壊して行うようなリフォームを計画しているのであれば、見える部分だけではなく電気配線も一度、電気工事士のチェックを受けることをオススメします。今後何十年も住み続ける予定であれば尚更です。

30年、40年前と現在とでは電気の使い方が違います。当時のブレーカーは30A程度であり、小さなブレーカーも数個しかついていないことが多く、照明器具やコンセントなどをまとめて配線していました。現在のブレーカーは60Aや100Aなどが主流であり、小さなブレーカーも20個、30個と付いています。

各照明器具やコンセントを小さなブレーカーに設置し、許容量を超える電力を使用しても小さなブレーカーが1つだけ落ちるように計画されており、他の電気機器類に悪い影響を与えないようになっています。

電気の使用量や必要性が増した現在に適合した電気配線を行っておくことで、生活の中の小さなポイントで安心した暮らしができると思っています。

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