休日にリビングで夫や子どもがダラダラしていることはよく聞く話です。リビングでゴロゴロされないように家を建てる前から計画をする必要があります。
ゴロゴロする人とゴロゴロしない人
ゴロゴロする人とゴロゴロしない人の差は何なのか。ここに書く前からみなさんご承知の通り、必要なとき以外は極力動きたくなくダラーとしていたい人と、同じ場所にずっといられず目まぐるしいほどに動いていないと落ち着かないマグロのような人がいます。もちろん、その中間の方もたくさんみえますが、大きく分けるとこのようになります。
ダラーとしていたい人は動くことを強制させられることが苦痛でしかありませんし、動いていないと落ち着かない人は静止することを強制させられることが苦痛でしかありません。自分自身や妻や夫、子どもや祖父・祖母はどのようなタイプでしょうか?人の性格は一時的には変えることができても、長時間維持することは難しいです。
もし、夫や妻、子どもがダラーとしたい人であった時は諦めましょう。ただし、家族やお客さんなどが集まるリビングでゴロゴロさせないように考えたいと思います。
ゴロゴロする場所がリビングしかないところが問題
リビングでゴロゴロされると、どうしても目につきますし行動の邪魔になります。1回や2回ならともかく何回も同じようなことがあるとイラッとしてしまいます。
昔から言われてきた光景の1つに、休日の昼間にリビングでゴロゴロする夫に向かって妻が掃除機をかけながら“掃除の邪魔!”と叫ぶシーンがあると思います。それでも動くことなく居続けて、最終的に車でパチンコ屋へ行くという結末もよく聞く話です。
ここから読み取れることは「家の中でゴロゴロできる場所がリビングしかない」ということです。ゴロゴロしたい人がちょっと寝転んだり、テレビを見たり、寝たりといったことができる場所があれば、リビングを占有されず日々の行動が邪魔されずに済みます。
家を建てる前から家族の性格は大まかには分かっているはずですので、ダラーとしたい人が家族の中にいた場合、ダラーとできる場所をあらかじめ計画しておくことが一番よい方法です。
リビングでゴロゴロされない間取り
フローリングのリビングであれば2人用ソファや3人用ソファが置いてあることが多く、ソファの上でゴロンとしやすい環境があり、和室のリビングであれば何処でも寝転がることは可能ですし、冬はコタツが置かれていることも多く、コタツで寝てしまうことは多いことだと思います。
このリビングでダラーとされないためには、子どもの場合は子ども用の個室を計画することで問題は解決します。リビングでダラダラやゴロゴロさせず、自分自身の個室でゆっくり休むことを決めればよいです。問題は大人です。
家を計画する際に、子ども室を計画することはあっても大人室という名の個室を計画することは希です。しかし、実際には子ども室と同じように3畳分程度の小さめな個室を準備しておくだけでも、誰にも邪魔されることなくゆっくりできますし、子どもには触らせたくない物なども置いておくことができます。
個室が難しければ、寝室の前室として小さなスペースを計画してもよいですし、寝室から繋がる室や寝室のワンコーナーを大人スペースとしてもよいと考えます。子どもだけではなく、妻や夫から少し距離を取りたいときにも便利に使用できます。
リビング以外の場所に居場所を計画するだけで、リビングが生きてくる使い方ができます。