自分でリノベーションをして工事費・人件費を抑える

工事をする時に必要となるお金の多くは人件費です。自分自身でリノベーションをすることで工事費を抑えるとと共に、建物の構造や作り方を知ることもできます。ただし、購入しなければならない材料は大きく、工具もレンタルする必要があることから、自分自身ですべてリノベーションを行うには時間も勇気も必要です。

index16_contents_top

工事を安価に抑える自己施工

90年代から00年代にかけては「リフォーム」という言葉が流行しましたが、現在は「リノベーション」という言葉が話題になっています。「リフォーム」という言葉は和製英語で主に同じ用途で現状復帰をする、キレイにするという意味で利用されます。フローリングを張り変えたり、ビニルクロスを貼り替えたりする行為がこれにあたります。「リノベーション」は用途を変更する時によく使われる言葉で、倉庫を店舗に変えたり、貸しビルをホテルに変えてしまう場合にも使用します。

しかし、英語では「リフォーム」も「リノベーション」も同じ「リノベーション」と言うことから、「リノベーション」という言葉が同じ言葉として徐々に広がりつつあるとも言えます。

「リフォーム」にしても「リノベーション」にしても、工事を行う上で一番お金がかかるのは人件費です。○○産の高額な材料を使用するのであれば別ですが、一般によく目にする商品や材料を使用する場合においては、商品や材料の加工代、運賃、技術料、手間賃などが総工事費の中の大きな割合を占めます。

仮に普通の木造住宅の8畳和室をフローリングへ変更しようとした例では、2日間で工事が終わると仮定して、畳の撤去、根太等の高さ調整、構造用合板敷き、フローリング敷き、掃除が行われます。畳の撤去費用や構造用合板代、フローリング代、その他細かい材料、大工さんの人件費、交通費などを含む諸経費などが必要になります。
地域により大工さんの賃金は変わりますが、安くても1人1日2万円~3万円は必要になることから、選ぶ材料、仕事場となる場所の距離、企業規模などにもよりますが、トータルで20万円~30万円は必要になると考えられます。

この人件費を抑えるために、小学校や中学校、高校や大学時代の友達が大工や内装業をやっているという話を聞きつけて、頼み込んで工事費を抑えるというのもよく聞く話です。また、近年では大型ホームセンターで一般的な材料は入手することができます。
リノベーションするための時間がかかってもよい、仕上がりは大工さんの職人レベルは望まないなど、時間と品質を求めなければ安くリノベーションすることもできます。

職人技が必要なところまでリノベーションを依頼する

ホームセンターで必要な材料を購入し、必要な工具をレンタルし、軽トラックを借りて自宅まで運搬する。そこから解体をし、廃棄物を仕分けし、購入した材料を必要な長さにカットし工事を進めていく。職人ではなく、素人が進めていくにはかなりハードルが高い仕事になります。さらに、一度壊してしまったところは、途中で投げ出さずに最後までやり通す必要があります。

自分自身に完成させる自信がないという方は、誰か友達と一緒にリノベーションをし、励ましながらやることも1つの手です。それでも出来ないという方は、職人技術が必要になる部分は依頼し、自分でも出来そうな部分は自分でつくるということもよいかもしれません。

例えば、床であればオイルやワックスを塗装する作業であれば素人でもできますし、壁であればパテ埋めやペンキ、漆喰を塗る工程であればできます。多少上手にできないところは出てくるかもしれませんが、それは味ということで納得できます。

この程度であっても、塗装や左官職人さんの人件費を抑えることができるため、工事費を安く済ませることができます。

自ら工具を握って、家全体や家の一部をリノベーションすることもよいですが、おそらくどこかで一度は後悔や苦痛を味わいます。笑。リノベーションを楽しむということであれば、信頼できる工務店や大工さんと一緒に作り上げることも面白いと思います。

見積書の読み方

リノベーションなどを行う場合に必ずある書類の1つに見積書があります。この工事にはいくら必要なのかを表した書類ですが、分からない項目があれば説明を求めましょう。

index15_contents_top

見積書の比較は簡単にはできない

車を購入するにも家電を購入するにも、価格を比較するということは日常的に行われていることです。できれば安い方がいいと思うのは普通です。既存の住宅をリノベーションする場合においても、工事金額を比較することはあります。主に2~3社に同じ現場を見てもらい、同じ図面、同じ期間で見積もってもらい、工事内容や金額を比較するという方法です。

実際に見積もりを見てみると違いに気づくことができます。

  • A社とB社とC社で工事項目が違う
  • A社とB社とC社で同じ工事でも違う項目に入っている
  • このようなことが起こり、厳密に金額を比較することができません。

    さらに、A社とB社にある項目がC社にはない。見落としているのではなく、別の項目のさらにその中に入っているため、言葉として出てきていないだけということもよくあります。

    このように単純に比較はできませんが、仮に比較できる項目があったとします。その場合においても、

    合計金額ではA社が一番安いが、A社のこの項目はC社のこの項目より高い、この項目はB社より高い。なぜA社はこの項目が高いのだ?なぜB社やC社と同じ金額でできないのだ!?

    と持ちかけるお客さんもみえます。

    しかし、実はそんな簡単な話ではない場合があります。

    見積書は工事金額トータルで考えるべきもの

    見積書は単純に数字が羅列しているものですが、その金額からその会社が何を重要と考えてこの金額を出しているのかということがみえることがあります。

    例えば、この住宅のリノベーションはこれから30年以上住むことを前提とした工事と考えたA社は、30年間メンテナンス費が最小限になるように必要と考える材料を利用して、多少金額は上がるものの技術力の高い職人さんにお願いしようと考えていたかもしれません。

    逆にC社はまずこの工事を受注するために安い材料を利用して10年間は問題ない工事をし、10年後に再度工事を受注しよう考えていたかもしれません。

    このようなことに加えて、会社は自社を存続させるために経費を取ります。

    各会社は見積上は限りなく少ない経費で工事を行いますと発言しているかもしれませんが、実際には各項目に経費分の金額が上乗せしてあります。多くの場合これには気づけません。

    ハウスメーカーなどは工事金額に加えて、展示場維持や営業人件費、CMなどの広告費などの多額の経費を上乗せしていますが、気づいていない人も多いのではないでしょうか?

    どのような状況においても1カ所だけを見て高い・安いを判断してしまうのは問題があります。

    どのような工事をどのぐらいの期間をかけて行うのかなどしっかりと説明を求めることが重要です。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)