シロアリ保証は新築から10年!また駆除対策する?

木造住宅を新築する際に柱や梁など、建物を構成する木材が腐ったり、シロアリに食べられたりしないように防腐・防蟻措置を行います。防腐・防蟻措置の方法は、木材の表面に散布する方法や刷毛で塗る方法に加え、木材に直接注入する方法などさまざまです。

木材が腐敗したり、シロアリに食べられたりしないようにする防腐・防蟻措置は建築基準法で行わなければならないことが決められています。(ただし、腐敗したり、シロアリに食べられにくい樹種の木材を使用することで、防腐・防蟻措置はしなくてもよいことになっています。)

建築基準法施工令 第49条
構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1m以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。

防腐・防蟻措置は一度施工をしたら永久に効果が持続するものではなく、およそ5年から10年ほどで効果が切れ、防腐・防蟻措置を行った会社の保証も同時に切れてしまいます。

ハウスメーカーや工務店、設計事務所など問わず、新築から10年目に無料で定期点検を行う会社は多いです。10年は新築住宅にとって節目で住宅の基礎や柱、梁などの重要な部分、雨漏れなどの防水の部分で瑕疵があった場合に無償で対応する「瑕疵担保責任保証期間」が終了するタイミングでもあり、その確認に伺うという意味も大きいですが、防蟻措置(シロアリ)の契約更新を行う営業の意味も含まれています。

シロアリ予防をまたするの?

10年を節目に再度、防蟻措置を行うか迷うところです。シロアリ予防は業者さんが住宅の床下に潜り、薬剤を散布したり、住宅の周囲に薬剤をまくことが中心ですが、床下の湿気が高いようであれば、炭などの調湿剤を置いたり、換気ファンを取り付けたりするケースもあります。

シロアリ予防をやらない理由をあげてみると・・・

  • 住宅がベタ基礎の場合は床下に湿気が貯まりにくく、そもそもシロアリに食べられにくい
  • シロアリ予防の金額が高い

シロアリ予防をやる理由をあげてみると・・・

  • 家がシロアリに食べられてからでは遅い
  • 住宅ローンもあり、家に住めなくなるようでは困る

などがあると思います。

シロアリ予防の保証が切れてしまっている状態で、家がシロアリに食べられてしまった場合には誰も保証はしてくれませんが、シロアリ予防を行っていればシロアリに食べられる可能性を下げることができますし、保証期間内であれば安心もできます。

ただ、一般的にシロアリ予防は薬剤散布だけでも30万円ぐらいと言われ、床下の湿気を取るために調湿剤の設置や床下換気ファンを取り付けると合わせて50万円ぐらいかかると言われています。再契約の場合はお値打ち価格にすると業者から言われることもありますが、保証が含まれているとは言え、決して安い金額ではありません。

ご近所付き合いでシロアリ対策をする方法もあり

シロアリはシロアリのまま家にやってくることはありません。羽根の付いた黒いアリはシロアリの親で風に飛ばされて空からやってきます。ただ、移動距離は比較的短く10mや100mなどと言われています。

シロアリ対策で重要なポイントは、ご近所付き合いと家のまわりを見てまわることの2つです。

ご近所付き合いを行っていると「○○さんの家でシロアリが今年出たんだって」などという話が出回ります。そうすると翌年はその家の周辺の家でシロアリが出たりします。ご近所の話に耳を傾けつつ、自宅に来そうであればシロアリ予防を行うという方法があります。

家のまわりを見てまわることも大切です。すべての羽アリがシロアリの親ではありませんが、羽アリを見つけたら駆除します。ただ、自分自身でできる対策は限られているため、すぐにシロアリ駆除を業者に依頼します。

日常的に働いているため家を留守にしている時間が多い家庭では、シロアリ予防は常にしておいた方がよいかもしれません。

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