「すだれ」と「よしず」はどちらが涼しいの?

太陽光が強く湿気が高い夏になると蒸し暑くて室内であってもやる気が減退しますが、「すだれ(簾)」や「よしず(葦簀)」はそんな気分を軽減させてくれます。

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「すだれ」や「よしず」は共に太陽からの光を室内に入ってくる量を減らしながら、風を通す優れものです。日中は窓を閉めてエアコンを使用しますが、窓から入ってくる光を減らし、室内が温まることを和らげます。涼しくなった夕方に窓を開ければ、西日を防ぎつつ、風が室内を通り抜けます。

では「すだれ」と「よしず」はどちらが、より涼しさを感じられるのか?考えてみたいと思います。

「すだれ」と「よしず」の違い

「すだれ」と「よしず」には違いがあります。「すだれ」は軒先などに取り付けて吊して使用するもので、サイズは幅40cmぐらいから1.8mぐらいまで、長さも80cmぐらいから2mを超えるものまであり多種多様です。軽くて扱いやすいのが特徴です。

「よしず」はサイズが幅1.8m、長さも1.8mぐらいから3mを超えるものもあり、すだれに比べて大型です。すだれとは違い、片方は地面、片方は屋根(軒先)に立てかけるように使用します。片方が地面に接しているため、泥水などが付いてしまうとカビたり、ボロボロになりやすいのが欠点です。

「すだれ」より「よしず」の方が涼しい

「すだれ」に比べ「よしず」は、地面から屋根部分まで覆えることから、太陽光が地面に反射して室内に入ってくる量を減らすことができます。また、「よしず」は「すだれ」よりも厚みがあり、光の侵入を防ぎ、熱も吸収できます。

体感温度として違いを感じられるほど、「すだれ」より「よしず」の方が涼しいです。ただ、「すだれ」より「よしず」は室内を暗くしてしまうため、勉強をしたり、仕事をしたりする時には向かないかもしれません。

「すだれ」と「よしず」の使い分けは、腰高ぐらいの小窓は「すだれ」、庭に繋がるような掃き出し窓は「よしず」を使用するとよいです。夏場のゲリラ豪雨の時も窓に入ってくる雨を短時間ですが、防ぐ効果もあります。

日本家屋に似合う「すだれ」と「よしず」

昔ながらの木で作られた日本家屋には「すだれ」と「よしず」がよく似合います。自然素材の風合いや落ち着きが家に感じられ、日本の原風景のようです。逆に外壁素材にサイディングを使用したモダンでスタイリッシュな家には似合いません。素材感が違い、永遠に混ざり合わない水と油のような雰囲気を作り出してしまいます。

角張ったスタイリッシュな家やサイディングやアルミを多用した家であれば、「すだれ」や「よしず」ではなく、遮光ネットを使用しましょう。確実に光を遮断する能力を持っていて、安価で扱いやすいです。

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