災害対策!住宅のライフラインは突然失われる

住宅のライフラインである電気・ガス・水道・通信・排水(下水)は完全なものではなく、ちょっとした気象の変化や地震によって失われる可能性があります。事前に知り、対策をしておく必要があります。

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住宅のライフラインを整理する

昔の日本は地震以外に夏になると晴れた日は夕立が降り、強風と大雨をもたらす台風が怖いものでした。近年は突然現れる積乱雲によるゲリラ豪雨や落雷、竜巻など予測できない気象状況に飛行機は飛ばなくなり、電車はストップ、人は右往左往するしかないという状況です。冬になれば寒冬となり大雪をもたらすことも多く、休まる季節がなくなりつつあります。

荒れる気象状況によって生活に欠かせないライフラインもストップしてしまうこともよく起きるようになりました。ライフラインの状況整理が必要であると考えています。

住宅のライフラインは2種類です。家の中に入ってくるものと出て行くものです。

住宅に供給されるライフラインは「電気」、「ガス」、「水道」、「通信」です。
住宅から排出されるライフラインは「排水(下水)」です。

電気

最近は住宅に一番欠かせないと言ってもよいライフラインの1つです。電気の供給がストップする原因は主に電柱(電線や変圧器など)が破損することです。落雷、竜巻、地震、交通事故により電柱が折れる、電線が切れる、変圧器が壊れるなどがあります。事業者のミスによる停電は基本的には少なく、以前は高圧電線にカラスが巣を作って問題となっていましたが監視を強化することによって対応されています。

電気がストップした場合、家中の家電製品が使用できなくなります。

オール電化の住宅の場合はキッチンIHクッキングヒーターが利用できなくなるためお湯をわかすこともできません。貯湯ユニットにお湯がある場合はお湯は利用することができます。蓄電池を利用したエネファームは停電時に一定時間は家庭に電気を供給することができます。

太陽光発電システムを設置している場合は太陽が出ているときに限り発電しますの電気を利用することができます。蓄電池を備えて置き電気を貯めておけば使用することが可能です。

これらの電気機器類は豪雨などで水に浸かってしまうと使用できなくなります。

ガス

ガス管は地震以外の気象に左右されることが少ないライフラインですが、地震などでガス管が破裂してしまった場合の復旧は遅いです。停電時であっても「火」が使用できるのは大きなメリットですが、キッチンのガスコンロは点火の場合に乾電池を利用するものと電気を利用するものの2種類が存在します。電気を利用するものは停電時ガスも使用できません。

ガス機器であるエコジョーズは電気を利用しますので停電時使用できません。お湯を沸かすことはできなくなります。

水道

他のライフラインが使用できない場合でも水道だけ利用できる場合があります。水の供給がストップする場合は浄水場に水を供給している川が豪雨で濁り、浄化が追いつかず安全な水が供給できなくなる場合があります。浄水場自体に落雷などがあると配水できなくなるため、蛇口から水がでなくなります。

一般的な1階建てや2階建てではありえませんが、中高層の建物の場合、上階へ水を供給するためにモーターを利用していますので停電時は水が使用できなくなります。

通信

電話配線やインターネット配線も破損により使用できなくなります。仮に使用できた場合であっても最近の電話やモデムなどはコンセントから電源を取っている場合が多いため、停電してしまうと電話・通信ができなくなります。

昔の電話や一部のシンプルな電話は電話配線だけで給電が可能のため、電話をすることができます。

排水(下水)

家庭から出る排水で一番問題になるのが豪雨などによる床上浸水です。下水管に雨水が大量に入ってしまい水位が上昇してしまうと排水口から汚水が逆流してしまいます。下水管が整備されていない地域では浄化槽を利用していますが浄化槽も同様です。

浄化槽の場合、長時間停電してしまうと浄化能力がストップしてしまうため不衛生になる可能性があります。


ライフラインの問題点を整理しました。

家を新築する段階ですべてが安全になるようにすることは不可能です。1つ1つ整理をする中で問題があれば対応策を練っておくことは可能ですし、起こってしまった場合は早く動くことが可能になります。家を建てる前に見直しておきたい点の1つです。

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