フローリングの種類と手入れ

一見同じように見えるフローリングですが、フローリングには種類があります。家族構成やフローリングにかけられる金額、住む人の性格などを考慮して選ぶと、住み始めて数年後気持ちよく暮らすことができます。

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フローリングの種類

家の中でどんなときでも触れているのが床です。昔の日本は畳や板間が一般的でしたが近年はフローリングが一般的となりました。フローリング選びで多くの人が悩むポイントは価格です。

家の床すべてにフローリングを採用したいと考えた場合は、フローリングを使用する面積が増えるため多額のお金がかかります。質のよいフローリングを選ぶ場合にも、見積金額が数万円~数十万円単位で上昇します。希望する家の大きさにもよるため、フローリングの面積を変更することは難しいですが、どのようなフローリングを採用することが一番家庭に合っているのかは変更することができます。

フローリングには多く分けて3種類あります。

合板フローリング

ハウスメーカーや工務店が一般的に採用するのが合板フローリングです。本物の木を0.2~0.3ミリにスライスをして合板の表面に貼ってあります。表面に貼ってある木が薄いため、固いものを落とすことで木が削れてしまい、合板が見えてしまう場合があります。

合板フローリングは商品の種類が多く、床暖房で使用できたり、表面に何層ものワックスが塗ってありメンテナンスフリーな商品など、フローリングに付加価値を加えたものもあります。合板フローリングは価格が安いこともメリットの1つです。見た目が人工的なものが多いため、本物志向の方にはオススメできませんが、安さやメンテナンス性を求める方にはオススメできるフローリングです。

無垢フローリング

無垢フローリングの「無垢」は「けがれのない・純真」などの意味で、無垢フローリングは本物の木をカットして、そのまま風呂−リングにした商品です。選ぶフローリングの樹種により価格はさまざまで、ヒノキやスギ、パイン材などの安価なものから、クルミやケヤキ、カリンなど高価なものまであります。針葉樹のフローリングは比較的価格は安く、広葉樹のフローリングは比較的価格が高いです。

無垢フローリングの最大のメリットは見た目の優しさや温もりです。素足で歩いても足裏への跳ね返りが少なく気持ちがよいです。

メンテナンスは必須で、浸透系ワックスの場合は太陽光が当たる部分は1~2年に1度程度、その他であれば5年に1度堤度はワックスがけが必要になります。こぼした水はすぐに拭き取らなければシミになってしまいますし、油、ワインなどをこぼした場合には、拭いてもシミが取れない場合もあります。シミやキズが生活の奇蹟と考える方には向いていると思います。

太陽の光がよく当たる南側などは紫外線によりフローリングが日焼けをして変色していく可能性もあります。熱によりフローリングが反ってしまう等の問題から床暖房が使用できない無垢フローリングもあります。

複合フローリング

本物の木を2~5ミリにスライスして、合板の表面に貼ってあるものが複合フローリングです。合板フローリングよりも本物の木の厚みがあるため、合板フローリングよりも無垢フローリングっぽく見えます。

基本的な部分は合板フローリングと同様です。価格帯が合板フローリングよりは高額ですが、無垢フローリングよりも安価な場合が多いところも特徴です。合板フローリングと無垢フローリングの良いところ取りをしたものが複合フローリングになります。

フローリングはメンテナンス性で選ぶ?

家は何十年も暮らしていく場であり、メンテナンスをしながら生活をしていきますが、時間的、金銭的などの理由により定期的にメンテナンスができなくなることも考えられます。

無垢フローリングでは、時間が織りなす経年変化を楽しみながら生活をしたい時にはワックス掛けや汚れ取りなど、定期的なメンテナンスが欠かせません。手入れをしなければ、徐々にシミや汚れ、キズが目立つようになり、綺麗な状態は保てなくなります。

合板フローリングや複合フローリングにある「ワックスフリーフローリング」の場合は、他の商品より最初からワックスが厚めにかけられているため、フローリングが全体的に白っぽくなっているものも多くあります。耐用年数を表示しているところは少ないですが、一般的には30年~50年以上キレイさを保っている家もあるとされています。

家族の構成や金銭面、自分自身の性格などを考え、一番合ったフローリングを選ぶ事でキレイさを持続できると思います。どのフローリングを選んでもキッチン廻りの床などは水や油などで汚れやすいです。そのような場所は定期的な掃除を欠かさないようにしましょう。

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